『古事記』では天之常立神、『日本書紀』の一書には天常立尊(あめのとこたちのみこと)と記されている。
天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇摩志阿斬訶備比古遅神と共に「別天津神(ことあまつかみ)」に数えられているが、『日本書紀』では一書(第六)に登場するのみで本文には登場しない。
また、『先代旧事本紀』では天之御中主神と同神としている。
神名の意味はアメを美称、トコタチを大地(土台)が出現する意味とする説と、アメを天空、トコタチを永久に立ち続ける意味とする説などがある。大地の出現を称えると同時に、永遠の安定を願う意と考えることができ、天地の出現に深く関わった神であるということが分かる。
また上下、縦横、四方の極まるところ、つまり宇宙全体から地球に至るまでを司る神であることを示しているので、この神は高天原に恒久に止まって守り給う神といえるだろう。
古事記には別天津神の五柱の神は「独神成り坐して、身を隠したまいき」とあることから独神、つまり性を持たない単独神であることが分かる。