『古事記』では活杙神、『日本書紀』では一書(第一)に活樴尊(いくくいのみこと)と記されている。『日本書紀』では本編には登場しない。
クイは組むの意の他、涙ぐむ、芽ぐむなどのクムで、活杙は生育しはじめるという意味で、泥土がだんだん固まって生物が生成し、はぐくみ育てる力を得たことを表すものであろう。先に生まれた角杙神と共に生命を産み育む神という神性と考えられる。
同時期に生まれた国之常立神、豊雲野神、宇比地邇神、須比智邇神、角杙神、意富斗能地神、大斗乃弁神、淤母陀琉神、阿夜詞志古泥神、伊邪那岐命、伊邪那美命と並んで「神世七代」と称される。
『日本書紀』には陰陽の気が相交わって生まれたので、男神、女神の両性になっているという記述が見られる。角杙神と共に男女が一組で生まれているが、これは夫婦や兄弟を表すのではなく、あくまで陰陽の別を表す。