− 神々の宴 −

若雷

(わきいかづち)

火の神の迦具土神を生む時に死んだ伊邪那美命を追って、夫である伊邪那岐命が黄泉国へ行ったところ、時既に遅く伊邪那美命の体はウジがたかり、頭には大雷、胸には火雷、腹には黒雷、陰部には柝雷、左手には若雷、右手には土雷、左足には鳴雷、右手には伏雷が生まれていた。

これは、死霊の祟りのおそれを誇張し表現したものであろう。雷神を恐るべき悪神としたのは、電光落雷の災害と、さらに雷鳴の恐怖観念から来ているものと思われる。

神名の意味は雷のイカは厳の義、ツチはツの助詞、チは大蛇(おろり)、蛇(みづち)のチで、若は若々しい活力を意味し、手は体の脇に付いているもので、ワカイカヅチの音をつめてワキイカヅチとしたものと考えられている。

若雷を祀る主な神社
三島神社(愛媛県西宇和郡)